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「鬼ごっこ」レビュー

*2/11 細かい点の修正

【第九作目 鬼ごっこ!】

鬼ごっこ


【予備知識】
友人K情報:ヒゲさんは意外とイチャラブ系がいけるみたいなので。
パッケージ情報:これぞ美少女ゲーム!って感じの絵柄で素敵!

【作品紹介】
発売日:2011/03/31
ブランド:ALcot
ジャンル:イチャラブおとぎばなしADV
原画:仁村有志、鳴海ゆう、あおなまさお
シナリオ:宮蔵、大三元、空下元
音楽:Elements Garden
ボーカル:真理絵

【ヒゲトニオの所感的な作品解説】
のっけからヒロインが「まんが日○昔ばなし」っぽい龍に乗りながら
「美少女福祉文化賞受賞」作品という
別にどうでも良いし、特に興味もないテロップが入り
少し嫌な予感がします。

それにしても真理絵さんって、もしかして「マ○ケミア」とか「メル○のアトリエ」の人ですか?
特に「錬金少女メ○ルのうた」は聴いてて痛々しいけど、ノリが古き良き特撮ソングっぽくて印象的ですが
そうかぁ・・・こちらの人でしたか。
どっちの世界でも頑張ってほしいですね!

【ストーリー】
その島にはかつて “鬼” が棲み、数えきれないほどたくさんの宝を集め持っていた。
しかし、鬼は三匹のお供を連れた “桃太郎” に退治され、
桃太郎は宝を持ち帰り、幸せに暮らしましたとさ。
めでたしめでたし。
それは、誰もが知っている昔々の “おとぎ話”――

それから遥かな時が流れ、現代。
世間は一人の怪盗の活躍に沸いていた。 その名は怪盗・温羅(ウラ)。
神出鬼没にして大胆不敵。盗む相手に予告状を送り、華麗な技で盗み出す。
彼は遠い昔、桃太郎に退治された鬼の末裔だという。
奪われた “秘宝” を、正当な持ち主のもとへ取り返す。それが、彼の目的なのだと。
そして、かつて鬼が棲んだその島にも、温羅からの予告状が届いた。

島の中心に建つ学園。誰が呼んだか 『鬼ヶ島学園』。
その学園に、一人の少年がやってきた。
浦部圭介。 実は、彼こそが世を騒がせる怪盗温羅、その人だった。
折しも島では、温羅から届いた予告状の噂でもちきり。
だが、当の温羅である圭介はその予告状を出した覚えがなかった。
怪盗温羅を騙り、予告状を出した偽温羅とは何者なのか。偽温羅が狙う “秘宝” とは何なのか。
圭介は正体を隠しながら、昼は学生として、夜は怪盗として、偽温羅や秘宝の情報を集めていく。
だが、その途上で気づいたことがあった。
学園には、かつて鬼を退治した桃太郎や金太郎、一寸法師に乙姫様の末裔たちが通っていたのだ。
時代を越え、ご先祖様の因縁を越えて、いま彼女たちとの学生生活が始まる。

これは、とある学園を舞台とした、現代の “おとぎ話”――

【ヒゲトニオの所感的なストーリー解説】
ふむふむ・・・テーマは「おとぎ話」をモチーフにした学園ジュブナイルですか
こういった大衆に馴染みのあるテーマを利用する際は、
アレンジ内容によっては嫌悪感が生まれる人もいるので、
そういう意味では挑戦的で勇気ある作品ですね

それにしても「おとぎ話」ネタって、作品の一部で登場することはあっても
全体的な作品カラーに持ってくる作品が意外と少ない印象ですが
ALcotさんはエロゲ界の「さく○あきら」になれるのか!
期待しましょう!

6大要素解説

【システム】
システムは至ってシンプル。
バストアップではなく、大きめの立ち絵でオーソドックスなADV形式。

環境設定もシンプルで、分かりやすくて良いですね!
逆にタスクメニューはフレームレート・描画スレッド分割数やアンチエイリアス等
こんなとこ設定変更する人いるのか?と思うような親切設計です。

個人的にはクリア後にOP・EDを見返したいので、オマケモードで鑑賞できなかったのが残念です。

【グラフィック】
キャラ絵は淡い色使いながらも、リアル系の造形で超かわいい!
ヒゲさんにも分かる!分かるぞ!これが萌えというやつだ!

個人的に、こういった絵柄は全年齢作品向けで
あまりエロゲというジャンルに向いていないような印象なのですが・・・

既に立ち絵の完成度が高いので、ヒロインのイベントCGも概ね良好で
えぇ!?と思うような、別人になるほどの補正はありませんでしたが、
一部で幼くなったり大人になったりというギャップが気になる程度で、些細なレベルでした。

後は、1枚だけ気合が入ってて後は適当な主人公と数少ない戦闘描写が適当に描かれすぎてて残念・・・
主人公の部屋の本棚に、分かりやすくジ○ジョとか並べてる細かい拘りようで
背景も手書きっぽさがありつつも、自然とか縁側が写真のようにリアルですが
こういったストーリーのメイン所に力を入れないのは、悲しいですねぇ

【サウンド】
各ヒロインのテーマは、それぞれの童謡がアレンジされてて作風にマッチングしており
全36曲のサウンドは全体的に優雅な曲調が多いです。

日本の「おとぎ話」がモチーフなので、もうちょい和楽器を活用してほしかったのですが・・・
意外と和楽器の出番が少ないです。

特筆すべきは「百花繚乱」
この曲はジャンルを超えた名曲ですね!
OP曲がアレンジされたイントロが流れ
その後は、水晶の洞窟や透き通る海中を疾走するような、透明感のある旋律に入り
サビは実況パワフルプロ○球のサクセスオールスターズ編の試合パート曲のサビみたいで
明るい未来に向かって挑む、最終決戦のような爽快感!
これはヤバイ!これが・・・Elements Garden・・・

何といっても、こんな名曲を作中で数回しか流さない贅沢さ!
「Hyper→Highspeed→Genius」の「AT THE END OF MYTH」でも思いましたが
マジで勿体なさすぎる
一曲のためにサントラを買えというのか・・・!

【キャラクター】
①毒舌系のロリ要員
②遺跡系の幸薄女子
③スパッツ系の甘えんぼう
④天然系のボイン要員
⑤何故か攻略できない報われないアイツ
⑥変態クマ野郎
⑦妙にガタイの良いお母さん
⑧東方○敗+シュバル○ブルーダーのお爺ちゃん
⑨どう見ても敵組織の研究者みたいなお兄ちゃん。
⑩若干気持ち悪い主人公

列挙しただけでコレかよ!
どのキャラも個性的に仕上がっているものの
なんか、いまいちパンチが効いてないというか・・・
斬新さがありませんでした。

お兄ちゃんキャラが3人もいるのに、どいつもこいつもマトモじゃないし
なにより主人公がリアクション芸とカワイイ連呼なヘタレというレッテルが拭えないせいか
2枚目~3枚目を通り越して、3.5枚目ぐらいまでいってて少し気持ち悪い。
締まるところで、あまり締まるように見えなくなってしまいました。
格好いいシーンもあるんですが・・・

そのせいか、ヒロインも会話のやりとりよりも
個性・外見が強調される描写が多く、内面は結構普通・・・

会話シーンはエフェクト・SEが派手めで、会話中もキャラの表情がよく変化するので
とても活き活きしてて良いですね!

【シナリオ】
コミカル7割 感動3割
悪ノリが多い、とにかく多い
ほとんどの会話シーンでパロディネタが仕込まれており
ネットスラング等の分かりやすいものから
サ・○のチェーンソーネタや、ス○Ⅱのガ○ルの勝利台詞など
数え上げたらキリがないほどのパロディネタの数々が特徴的。

文章も現代人向けで、難しい表現が少なく
テキストも読みやすいので、気楽に読めます。
これを書いたライターは新進気鋭の若手か、ネット中毒のオッサンか・・・
どちらにせよ、現代人っぽい感性の方で読んでて親近感が湧きました。

また、コミカル路線が超強いんですが
個別ルートはボリューム十分で感動的で、涙なしでは語れないです。
すみません、言いすぎました。

でも、涙が出ずともウルっときますねぇ!
こういう色々な人間関係の繋がり、人間ドラマに弱いんですよ・・・

【Hシーン】
このゲームはHシーンなくて良いや。

こういった、かわいい絵柄で生々しいHシーンってのもミスマッチングな話ですよ。
なんというか、かわいいけどエロくない。
コミカル感動ストーリーだけで十分やっていけるでしょう。
はい終了。

というのも、Hシーンですらコミカル路線を突っ走っており
確信犯的なウケ狙いのテキストと選択肢が多すぎるので
ムードも雰囲気も、あったもんじゃない。
基本的にツッコミ所と微妙な笑いどころしかありませんでした。

あ、でも一部のイベントCGのアングルは凄く良いと思いました。
はい終了。

【プレイ中の評価5段階評価】
■■■□□ システム:3
■■■■□ グラフィック:4
■■■□□ サウンド:3
■■■□□ キャラクター:3
■■■□□ シナリオ:3

【クリア後の評価5段階評価】
■■■□□ システム:3
■■■■□ グラフィック:4
■■■■□ サウンド:4
■■■□□ キャラクター:3
■■■■□ シナリオ:4


総評価C
得点数:75点

【プレイ感想】
世界観・設定を逸脱した超展開もあるものの、例えご都合主義に頼ろうとも
自ら作り出した設定・終わったかのような展開を、ちゃんと活かして繋げてくる手法は見事!
ハッピーエンド派は安心してプレイしてください!
皆が幸せなストーリーは見てて微笑ましく、
まさに「めでたし めでたし」というENDが相応しいです。

個人的には80点でB評価にしたいところですが
強すぎるコミカル路線と人間ドラマの感動系が好みでないと
嫌悪感が出ても不思議じゃないので、そういう意味では人を選ぶ作品だと思います。

後は、キャラの個性も押し付けがましく、
スタッフからの「ほら、こういうのがいいんだろ^^」という心の声が聞こえてくるような
悪意熱意を感じました。
まるで、キャミ○やイブ○の起き攻めですね。

【あとがき】
いや~やっぱイチャラブ系は幸せ全開でいいですねぇ
とても癒されます。
次は初めてのファンディスクをプレイということで
自然と期待も高まります。
ラストの謎も解決されるのでしょうか!?
超楽しみです!


【OPムービー】


【PVの時点で悪ノリ全開です】

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