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「世界でいちばんNG(だめ)な恋」レビュー

予想以上に長くなった前置きは別記事として置いといて・・・

このまま連続更新です。

さぁ、覚えてるうちに一気に書き上げてしまいましょう!

たぶん書いてるうちに日付が変わってるんじゃないかな・・・

【第五作目 世界でいちばんNG(だめ)な恋】
世界でいちばんNG(だめ)な恋


【予備知識】
友人K情報:ドラマのような作品で、ゴア・スクリーミング・ショウのお口直しにどうぞ
パッケージ情報:溢れ出る犯罪臭。でも2940円という超サプライズ価格!

【作品紹介】
ブランド:HERMIT
発売日:2007-11-22
ジャンル:年の差カップルホームコメディADV
シナリオ:丸戸史明 企画屋(サブ)
原画:みこしまつり
音楽:如月まさと 橋本鏡也 ロドリゲスのぶ(笹原ノブスケ・ノブスケ・わさび・石原みなみ・へちま)
歌手:片霧烈火(OP曲・ED曲)

【ヒゲトニオの所感的な作品解説】
ジャンルは「年の差カップルホームコメディ」と謳っており
ヒゲトニオの浅い知識で年の差カップルといえば数名しか知りませんが(ペタ○ーニ夫婦とか加○茶夫婦とか)
一番近いといえば、THE 虎舞○の高橋○ョージ夫婦でしょうか。(あれも当時は結構話題になりましたよね)

つうか、エロゲ業界の制作スタッフは、なんで一発屋芸人みたいな名前が多いんでしょうか。
ファミコン全盛期時代は、敢えて名前を芸名風にして、ヘッドハンティング対策を行っていたらしいですが
やっぱり一人何役も果たす有能なスタッフの引き抜きを懸念しての施策なのか、単純に実名公開が恥ずかしいのか・・・
後、ロドリゲスのぶ多いな!(ノブスケ二人いるし!?)

【ストーリー】
職を失い、希望を失い、ついでに若さも失いかけてる主人公・芳村理(28)は、 やけ酒とばかりにスナックでなけなしの金を使い果たし、路上をさまよっていた。
そんな時、お店の売れっ子らしくたくさんの上客に囲まれていた女性に、いきなり声をかけられ、 優しく励まされる。
運命を感じた彼は、決死の覚悟で年上のひと、穂香に告白することを決意するが……

『困ったことがあったらいつでも訪ねてきてくださいね』
実はアパートを経営しているという彼女に、そんな言葉とともに告げられた住所を尋ねてみれば、 テラスハウス陽の坂とは名ばかりのオンボロ長屋。
しかも、彼を出迎えたのは、穂香とは親子ほども歳の離れた……というか実の娘の美都子 (身長145cm)だった。
なぜなら運命を感じたはずの穂香は、娘におんぼろアパートと奇妙な住人だけを残して、 他の男と駆け落ちをしてしまっていたから。

こうして、高身長・高学歴・無収入なリストラ青年(本人談)と、
頑張り屋で健気だけどちびっこ (本人は否定)な少女との、凸凹な一つ屋根の下での生活が始まった。

奇妙な住民たちのペースに巻き込まれ、ただでさえ気が休まることのない毎日に加え、
再就職先の同僚には何故か大胆に迫られ、
隣のお嬢様には何故か暗躍され、
そして美都子の担任教師にいたっては何故か……黒ストで。
不幸に骨まで愛された主人公の明日は果たして……

【ヒゲトニオの所感的なストーリー解説】
な、長い・・・
不幸のドン底から這い上がる主人公のサクセスストーリーなのかな?
それとも、不幸から始まって最高の幸せを掴み取る心温まるストーリーなのかな?
どちらにせよ、当たり障りの無い設定ではなく
最初から障害にブチ当たるということは、展開上はそれ以上の障害が待ってるわけで・・・

素人では何が起こるのか全く予想できない修羅の国(エロゲ業界)なので、
ケンシロウと死闘を繰り広げた、元斗皇拳のファルコが、いきなりヤムチャポジションになってもおかしくない!
とりあえず、無理矢理で強引な憂鬱展開にならないことを期待しましょう。

5大要素解説

【システム】
CGシーン・シーン回想という、もはやエロゲ界の常識となるオマケは用意されているものの
日常シーンの回想が無い!というか、第○話という読みやすい構成なら、各話毎に再プレイできたら良かったのですが・・・

後、使わないけど他ゲーで用意されていた、各キャラ毎のボイスOFF機能もなく、性別毎に大別されており(使わないけど)
なんというか、最低限の環境設定は出来ますよ。という印象。(テキストログの音声再生は確認できたので問題ないんですが)
あ、でもテキスト枠と右側にメニュー画面が邪魔にならない程度に常駐しており、安心感がありました。

後はCTRLキーが未読でも問答無用でスキップするので、(既読のみの高速オートモードは用意されてますが)
未読テキストを考慮すると文字飛ばしはクリックかエンターを押すしかなく、
長時間のプレイは結構手が疲れました。
意外とゴア・スクリーミング・ショウの環境設定は細かいんだなぁ・・・と認識を改めました。

【グラフィック】
とても大衆向けで万人受けする、それでいて綺麗とカワイイを両立できた好印象の絵柄だと思います。
違和感のある無理矢理な幼女体型とか
妙に淡い色使いの絵本チックな絵柄とか
そういったキツイ絵ではないので、取っ付きやすいです。

CGシーンも概ねは、かわいく描かれているものの、メインヒロインのイベントCGは「立ち絵に負けてないか?」ってCGもあり
他にも、ちょこちょこ違和感のあるイベントCGが気になりました。(概ね問題ないんですが)
包丁で切る時の手の位置とか、コンロに乗った鍋の火とか。
些細な事だし素人意見なので、的外れだったらごめんなさい。

【サウンド】
音楽は主張が控えめだけど、雰囲気作りがバッチリで、使いどころも大体マッチしており
ゲーム内の曲数は17曲と少ないものの、量より質重視で個人的には、とても良かったです。

最初は「ただ結構良い感じの曲」だと思っていた、OP曲も
ゲームを全て終わらせて、改めて聴くと神イントロだと気付かされ・・・
この相乗効果がヤバイ、「こうかはばつぐんだ!」
泣きはしないけど、イントロだけで涙目になる!

お気に入り曲は、OP曲「陽だまりコイゴコロ」イントロと全体のリズム感が秀逸で(特にサビ終わりの歌詞とか)、
プレイ中ではなく、是非プレイ後にオマケで目を瞑って自分だけの感動シーンを思い返しながら聴いてみてください。
「労働者の戦い」(サカつくの戦術設定・練習設定の場面で使われてそう)
「疾走」(なんというロバート・マイルズ節・・・戦国無双「大阪城BGM」とか鉄腕ダッシュの「TOKIO VS 100人の刑事」な感じ。)

【キャラクター】
最初は大嫌いだった主人公の徐々に明かされていく人間性と成長は、初期と後期を比較するとプレイヤーの見方が180度かわり
ドラマ「家なき子」の主人公の様に健気なメインヒロイン(家あるけど)は、応援せずには入られず、
各ヒロインもカワイイし、本当に良い人なので、エンディングの感動は「ひとしお」・・・
特筆すべきは、メインキャラは勿論ですが、サブキャラも魅力たっぷりで見せ場があり
登場キャラで要らないキャスティングが無い程、活かされています。

ただ、個人的には夏服に何も感じなかったのに対して、冬服の部屋着のセンスが絶望的に終わってる。
嵐の松○潤でも、こんな服選ばねーよ!とツッコまずにいられない(あの人だって一位とってる時あるしね!)
①夏服は良い感じなのに、防具の様なセーターで上下ピンクに、ごっついベルトを身に纏う、制作者公認の四天王最弱キャラ
②夏服はヘソ出しルックでカワイイのに、冬服は完全に大阪のオバちゃんルックで、実は公式人気投票で四天王最弱キャラ
③年齢も私服も完全にBBA属性で唯一マトモだけど、年齢のハンデを高待遇で補うキャラ
エスキモー
なんというか、冬服担当のスタイリストを恨んでください。としか言えません。

【シナリオ】
とりあえず、素人でもシナリオを書いた人が只者じゃない事が分かるほど良く出来ています。
ストーリー展開・演出・設定の活かし方・キャラクターの活かし方・各チャプターの引き。全てが凄い。
まず、個別ルートに突入するまでの序盤の共通ルートが既に面白く、
そこから個別ルートをプレイしてると止まらなくなります。

ただ、個別ルートに突入した途端に怒涛のHシーンばかりという展開は、
エロゲ業界では常識なのか未だ分かりませんが
各キャラにHシーンが4つも用意されているので、若干胸焼けが・・・(FDに入れるか移植版をプレイしたかった)
でも原本はノーカット版と考えると、それはそれで勿体ないし・・・
後は主人公も声ありですが、Hシーンでは自動で音声がオフになるので、制作者の配慮に感心しました。

完全現実設定・世界観なので、フィクションと分かりつつもビジネスパーソンとしては楽しく読める展開もあるものの
日常会話で当たり前の用に日頃使わないような表現が飛び交い、プレイを中断して度々検索していたので
そういった意味では例え数秒でも中断した頻度を考えると
テンポは余り良くなかったです。(ヒゲトニオがアホと言われれば、それまでですが)

また、ヤキモチ・嫉妬という負の感情の過剰演出により、
最初はカワイイものの途中から流石にウザくなる場面も・・・
シナリオ展開以上に、心理描写が最大の障害であり、男性としては余り理解できないし、する気もないです。
逆にいえば、そういった心理描写が大好きな人には、たまらない作品だと思います。
若干個別ルートと矛盾した行動は、そこはもう個別ルートだから。ってのと先に消化した優越感と余裕だと納得するしかないです。

後、プレイするなら攻略サイト推奨です。
あんなもん、元ロッテのエース小宮○のような制球力か、元イングランド代表○ッカムのフリーキックぐらい正確じゃないと、
あんな針の穴を通す様なルート選択できません。

【プレイ中の5段階評価】
■■□□□ システム:2
■■■■□ グラフィック:4
■■■□□ サウンド:3
■■■■■ キャラクター:5
■■■■□ シナリオ:4

【クリア後の5段階評価】
■■□□□ システム:2
■■■■□ グラフィック:4
■■■■■ サウンド:5
■■■■□ キャラクター:4
■■■■■ シナリオ:5

総評価B
得点数点:80点


【プレイ感想】
自分で書いといて何だけど、評価Bかよ!
システム面では少し物足りなさを感じるものの、元々が環境設定なんてストレスを感じるほどではないので
内容は超一級品だと思います。

共通ルート・個別ルートも面白く、先生ENDのラストは、あそこで綺麗に終わってりゃ良かったのにー!とか
ワガママを言いたくなるし、ラスボスのED後のルートは要るのか?とか思わせつつ、
最後の最後に見れる最高の名シーンのCGとかヤバすぎる。

ヒロインに負けないぐらいプレイヤーをヤキモキさせる、シナリオライターの手腕は最高のエンターテイメントを
提供してくれる、最高の「プロフェッショナル」でした。
これの評価低い人なんて居るんですか!?

『ビッグコミックスピリッツ』で連載されてた「高橋しん」の漫画『いいひと。』とか
『週刊少年サンデー』で連載された「高橋留美子」の漫画『めぞん一刻』とか
恋愛模様を絡めたホームコメディ作品が好きな人にはオススメできます。

【あとがき】
いや~良かった・・・
社会の荒波に揉まれ、汚い人間性を嫌でも垣間見る業務に就いていると、
甘さを殺す厚顔さと外道っぷりに葛藤しつつも心が荒んでいきますが
すごい心が洗われるというか、どこまでもキレイで心温まる作品でしたね~・・・
「美少女ゲームアワード2008」では、純愛系作品賞金賞とシナリオ賞銀賞を受賞しているようですが
これより高評価のゲームが、まだまだ存在するのかと思うと
今まで知ることのなかった、エロゲ業界の培ってきた確かなノウハウ・洗練された完成度を侮ってました。
最後に、分かってくれる人が何人か居ると信じてますが
別にHシーンは要らないので、このゲームはハーレムエンドが欲しかったです。

【OPムービー】

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