*5/02：見直しと追記
*5/03：再度見直しと追記・OPムービー追加
*5/06：【プレイ感想】に忘れてはいけなかった内容を追記
【第十二作目 いろとりどりのヒカリ】
【予備知識】友人K情報：面白すぎる。俺はボロボロ泣いた。
パッケージ情報：パッケージ裏に描かれてる二階堂 真紅の足がおかしくないか？
【作品紹介】発売日：2012/08/31
ブランド：FAVORITE
ジャンル：優しいセカイで恋を奏でるファンタジーADV
原画：司田カズヒロ なつめえり GT みなみ
シナリオ：漆原雪人
音楽：忍
ボーカル：eufonius Ceui
【ヒゲトニオの所感的な作品解説】約１年の時間を経て制作されており、友人Kの話によると相当気合の入ったファンディスク。
SD絵の担当とED曲のボーカル以外は、そのまま続投。（セカイの真ED曲は語呂が悪すぎましたし・・・）
サブタイトルも、「優しい魔法がふたりを繋ぐ恋愛ADV」から「優しいセカイで恋を奏でるファンタジーADV」となり
「優しい」というフレーズを残しつつも、「世界⇒セカイ」という言葉の使い分けや
「繋がった二人の」⇒「恋を奏でるファンタジーADV」と、
センスの良い表現で繋がっています。こういう細かいところにも拘る作品に対する意識の高さは、クオリティーの高さを期待させてくれるので
素直に好感が持てますね！
【ストーリー】――世界は終わり、ぼくは新しい夢を見る。
…… 二階堂真紅。 ぼくの一番、大好きな人。
新しい世界と、小さなアパートの部屋で、ぼくらふたりは暮らし始めた。
恋することを知り、願いを叶えて…… 手と手を取り合い。
幸せだった。
慣れないことに、どきまぎしたり。 なかなか伝えられない想いに、あくせくしたり。
どうしてこんなに思い通りにならないの……と、少し落ち込んでみたりもするけれど。
だからこそ。もっともっと、互いのことを好きになる。
大切な人たちと、何よりも愛しい君と―― 笑顔でいられる。
そんな時間が、そんな世界が。 いつまでもどこまでも、続いていくものだと、ぼくらは信じた。
だからこそ、誓うんだ。 もう二度と、君のこの手を放さないと……
そうしてもう一度だけ、ふたりで見上げたあの空に、願おう。
ぼくらの声が届く限りの、すべての君が…… いつまでも幸せで、ありますように。
【ヒゲトニオの所感的なストーリー解説】主人公とスタッフの気持ちも分からなくもないんですが、
二階堂真紅の名前しか出てこないかぁ・・・
メインヒロイン二人とサブヒロイン二人は、
今回も踏み台扱いなんですかね？主人公と二階堂 真紅の未来は広がっても、コミュニティ（セカイ）は狭まってる印象があります。
どうせなら他キャラも輝いたほうがストーリーはドラマティックになるので
むしろ、名前すらも挙がらない扱いになってしまった
他キャラの活躍に期待ですね！
6大要素解説【システム】目新しさは無いものの、既に本編で細かい環境設定が用意されているのを流用しているので
これ以上を望むのは贅沢でしょう。
【グラフィック】ファンディスクなのに、二階堂真紅のイベントCGが妙に多く、
他ヒロインの2～3倍という高待遇。
一応メインヒロイン扱いの如月 澪のイベントCGも超気合が入っており
一応メインヒロイン扱いの観波 加奈は・・・うん、最後だけは良い感じ。
サブヒロインは普通。
そして相変わらず、
OPムービーのセンスは抜群に良い！まるで紹介PVや、ハイレベルなMADを見ているかのような内容で
紙芝居でもエフェクトとアングルとカメラワークを駆使すれば、いくらでも戦えると証明してくれています
他には立ち絵が追加されたり、背景も新規追加があり、絵本調が特徴のSD絵も担当が変更されたりと
目で楽しむ要素は、
追加要素が多く充実の内容でした。
しっかり本編のCGも使って、鑑賞時も住み分けしている配慮も○
【サウンド】本編も全45曲と多めの曲数でしたが
そこから更に
12曲も追加するという大盤振る舞い。
実際はボーカル曲のアレンジだったり、新規OPとEDだったりですが
既に本編で楽曲観は完成されており、元々の完成度が高いので、気になるのはボーカル曲の内容ですが・・・
注目すべきは
汎用ED曲の「COLORFUL DAYS!!」最初聴いたときは「super cell」の新曲か！？と思うような曲調で
ボーカルのCeuiさんも、キュートで優しい歌声で明るく歌いながら表現していて聴きやすく、
歌詞は全体的に青春恋愛ゲームを意識した詞になっており
「いろとりどり」とか世界ではなく「セカイ」とか、関連するフレーズが出てくるだけで嬉しくなりますね！
これを汎用EDにするとは・・・勿体無くも感じますが、
むしろ出し惜しみなし！いやぁ～贅沢な汎用ED曲だ・・・
真ED曲も安定のeufoniusで、優しい歌声は作品にマッチしており
作詞も空気を読んでる！
こっちはEDっぽいバラード調で、読後感を煽る曲調でした。
【キャラクター】テコ入れというかキャラの方向性が定まったからか、
本編以上に属性が強調されているヒロインを、更に掘り下げようと頑張ったり、
サプライズキャラクターが登場したり、中々にファンサービス旺盛です。
地味ながらも、
しっかりサブキャラにも見せ場が用意されており、キャスティングも問題なし。
なんといっても人物相関図が、蜘蛛の糸のように張り巡らされており
ADVなので登場キャラクターが多いわけでもないのに、
関連付けは意外性があり、とても良く出来ています。
【シナリオ】本編は「作り込まれた世界観」でしたが、
ファンディスクは「作り込まれたシナリオ」が印象的で
本編でキレイに終わっているものの、あれでも書き足りなかったんだろうなと思わせるほど
前回以上に練り込まれた内容で描かれており、本編で茶番だった個別ルートも多少は改善されていて
何故このクオリティーを、本編のラスト以外で発揮できなかったのか不思議です。
二階堂 真紅の妹・藍 のセカイを描いたサイドエピソードも新規に書き下ろし！と謳っており
ラストシーンの助言等、シナリオ構成も細かいところまで描かれており
所々でキャラクターの心情が、とてもリアルに描かれているのも印象的でした。
個人的に、
稚拙な表現が目立ち、句読点もめちゃくちゃで
初見プレイで、
22個も誤字・脱字・謎表現が確認できたのは大きなマイナス要素でした。
テキストADVでは許されざるミスであり、これでお金を取るのはプロとして恥ずかしいことです。
期待するユーザーとしては、プロ意識ってのは「気高く」・「誇り」と「プライド」を持って取り組んで頂きたいですね。
【Hシーン】エロくない絵柄って印象ですが、口の粘膜や体の汗などの
細かい描写で補っており全体的にアングルも良い感じです。
本編のレビューで、あまりにも書く事が無かったので
「後は静止画でバックって、動きもないし勿体無いですよねぇ」なんて適当に書いてましたが
バックもアングル次第だなと勉強になりました。一部で作画崩壊しつつも、そこまで気にならないんですが
そもそも、この優しい世界観にHシーンという生々しい描写は微妙なところです。
どのヒロインも健気に頑張っていますが・・・愛し合う描写を表現するのって難しいですねぇ。
【プレイ中の評価5段階評価】■■■■■ システム：5
■■■■□ グラフィック：4
■■■□□ サウンド：3
■■■□□ キャラクター：3
■■■■□ シナリオ：4
【クリア後の評価5段階評価】■■■■■ システム：5
■■■■□ グラフィック：4
■■■■□ サウンド：4
■■■□□ キャラクター：3
■■■■□ シナリオ：4
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 二階堂 真紅の高待遇：20
総評価B得点数:85点【プレイ感想】ファンディスクというか正統な続編という内容に仕上がっており、
世界観の構想・全体的な構成・的確な演出は、見事！の一言に尽きます。
終盤の展開は少しクドい気もしますが、それだけに最後まで目が離せない展開が続き、
高橋優の「福笑い」の歌詞を、そのまま体現したようなキャラクターや
藍坊主の「伝言」の歌詞を、そのまま体現したような後半のストーリー等
非常にメッセージ性が強い名言も多く、
プレイヤーの倫理観に訴えかけてくる、優しさと勇気の篭められたストーリーは読後感たっぷりで、
プレイ後はプレイヤーの意識にも、良い変化があるんじゃないかな～と思います。
というか、
これで何も思わない奴ぁ人間じゃねぇ！「FAVORITEファンディスク史上最大ボリュームで送るスペシャルファンディスク !!」に恥じない内容ですが
誤字・脱字・謎表現も史上最大ボリュームに仕上がっておりかなり気合の入った作品だけに、自分達の気勢を自分達で勝手に削いでいるのが非常に残念です。
個別ルート毎に、それなりのブランドが発売してるエロゲ一本分ぐらいのペースでテキストの粗が見つかり
それがなければ、A評価の神ゲーでした。
惜しいなぁ～・・・（本編でも言った気がするぞ！）
【OPムービー】）1：17～1：22に注目！
【あとがき】レビューを書くときは、紹介文とか基本情報を他サイトで補ってるんですが
そこのキャラ紹介で、見つけた代表的な台詞の例に・・・
「それそのものが、ひとつ
つひとつが、」
もうやめろーｗｗｗ
