2ntブログ
スポンサー広告 > 「Hyper→Highspeed→Genius」レビュー
エロゲレビュー > 「Hyper→Highspeed→Genius」レビュー

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「Hyper→Highspeed→Genius」レビュー

*2/18 グラフィックに追記と細かな文字を修正

今週は仕事がヘビーだったせいで、あまりブログに時間を割けなかったのですが

なんとか週1回は更新していきたいですね。

どんどんアイデアを練って、色々なことに挑戦していきましょう!

今回のゲームレビューは難しい作品の為、

これまでに無いレビューになりそうで、上手く表現できるか不安です・・・


【第八作目 Hyper→Highspeed→Genius】
Hyper→Highspeed→Genius


【予備知識】
友人K情報:能力バトル系の作品で、なかなか面白いよ
パッケージ情報:うわぁ・・・どのキャラも鼻と口の存在感の無さが異常で、「春秋詩子」の眉毛の位置たけー!

【作品紹介】
発売日:2011/06/24
ブランド:ういんどみる
ジャンル:ピカレスク風純愛AVG(ピカレスク:悪漢小説、悪者小説)
原画:ユキヲ・ミヤスリサ
シナリオ:サイトウケンジ、三日堂、深山ユーキ
音楽:羽鳥風画(ゲーム音楽) Elements Garden(ボーカル曲)

【ヒゲトニオの所感的な作品解説】
「ういんどみる」と言えば、名曲を生み出した「祝福のカンパネラ」と
前後おおおおおおん!という謎シーンが印象的な
クソゲーオブザイヤーにノミネートされた「色に出でにけり わが恋は」の名前だけは分かるものの・・・

内容については未知数で、どちらかというと不安定なブランド。というイメージがあるのですが
友人Kの紹介なので、これは安牌なのだと信じましょう。

それにしてもエロゲについての情報収集を行っていると「Elements Garden」の名前が非常に目立ちますねぇ
名曲の陰にElements Garden在り。といった感じで、
たぶん曲で高評価な作品の半分近くに誰かしら関わってるんじゃないでしょうか。
Hyper→Highspeed→Geniusでもボーカル曲を提供しているということで、注目していきましょう!

【ストーリー】
一般人よりも高い才能や、特殊な能力を持ち、
世界を守護する役目を担う者――その名を“ジーニアス”という。
この世界には、そんな彼らを健全に育成するために設立された三つの “学園” があった。

“ニッポン” 中のジーニアスを集めた学園 『私立皐月学園』
世界中からジーニアスを集めた女学園 『聖ジュライ学園』
世界を “裏側” から支える者たちの学園 『国立水無月学園』
学園の努力もあって、一般人とジーニアスは共存し、世界は平穏に満ちていた。

そんなある日のこと。
ジーニアスの能力を強化する秘宝 “ノア” が発見されたことで、事態が一変する。
「ノアを手にした聖女、世界を統べる世界長となるであろう」
この言い伝えを信じた三学園の学園長は、自分の学園の “会長” こそが相応しいと主張を始めた。
長い長い協議の結果、三つの学園を統合し、
そこで開かれる “会長選挙” により、どの会長が “世界長” に相応しいのかを決めることになる。
統合後の学園の名は 『私立葉月学園』。

そこに一人の青年がいた。
この世界を変えるため、世界の全てを手に入れようと望む青年・明智久司朗である。
秘法を手に入れるべく暗躍を開始した彼は、悪魔 “メフィスト” と契約。
その力をもって会長候補を口説き、籠絡し、そして支配しようとした。

しかし、久司朗は利用しているはずの彼女たちに別の感情を抱くようになってしまう。
その感情とは――
馬鹿な、この俺が恋など!

そう、恋である。
焦れば焦るほどドツボにハマる久司朗。
はたして、彼の目的と恋の行方はどうなってしまうのだろうか?

【ヒゲトニオの所感的なストーリー解説】
な、長い・・・
ストーリーは、超能力者の居る世界で
秘宝を求める3つの勢力争いに、主人公が介入して世界を変えていこうと企んでいると・・・
細かな差異はあるでしょうが、「コード○アス」や「デス○ート」の様なストーリーを連想させる内容ですね。

それにしても、上部7割のシリアス感と、下部6行の温度差が酷い。
ストーリー説明の時点で主人公は鬼畜ブランドBlack Cycには入社できそうにないですね。

6大要素解説

【システム】
環境設定は簡素ながらも、必要分は抑えており
注目点としては7種類から選択できるフォントの多さと、
少し不便ながらも、分かりやすいスキップ機能が特徴的。
また、ブランドコールから始まる全キャラがランダムで誘導してくれるシステムボイスは
一体感が合って良い感じです。(自由に設定も出来ました)

更に他ゲーと比べても物珍しい、ドラマティックモード。
ストリート○ァイターZEROにあったリュウとケンを操作して2対1でベガをボッコボコにする格ゲーでは御法度の遊び心
オートモードの音声テキスト時にメッセージウインドウが自動で隠れるもので
感動的なシーン等で使い道があるのですが、如何せん音声オンリーのシーンが少ないので
あまり用途が無いものの、意識したテキストを用意すれば
ドラマティックに相応しいシーンが演出できる、なんとも可能性に溢れたモードです。

個人的にはキーボードのショートカットキーが用意されていない
全てマウス操作は煩わしかったです。操作性は減点対象。

クリア後はCG鑑賞・シーン回想・音楽鑑賞と基本は取り揃えており
キャラの表情や背景を自由にセットして、様々な立ち絵を鑑賞できるジオラマモードが用意されており
全体像も見れるのは、なかなか貴重な資料です。
どうせなら予約特典じゃなく、クリア後に設定資料集が鑑賞できるモードを用意してくれれば
見ようと思いますが、

立ち絵を見たところで・・・
主人公とパトリシアだけ妙に傾いてんなぁ・・・とか
ゲーム中の立ち絵ではバストアップなので、靴のセンスに違和感が無いか探してみたり
革靴・ブーツ・スニーカー・ヒール等、問題なくキャラに合ったデザインを選択されてるものの
見えないセンスの感想よりも、一部キャラの異常に細い足首に吹いたり
そんな程度の感想しか出てきませんでした。
あれ、意外と楽しめてる・・・?

【グラフィック】
で、でたー!
無理矢理な幼女体型な造形!に加えて
全体的に淡い色使いのコンビネーション!
究極に苦手な絵柄です。

キャラデザイン担当は天下一○道会でバク○リアン選手と闘わすことを想定してんのか!?
もはや鼻がないぞ!?
しかも、ほぼ全員「おちょぼ口」だ!
最近はアヒル口が流行ってるそうですが、おちょぼ口が流行ってるなんて聞いたことがない。
また、よくよく見てみると・・・
どのキャラも目が怖い。(よーく目の中心を見てみると、陰りが見える)

なんかエロゲというよりは、健全な児童向け資料に向いてる絵柄という印象です。
まだまだヒゲトニオの世界が狭いのでしょうか・・・

全背景35種類の背景は種類は多い方だけど、全て平均点という感じで
妹の部屋に違和感がありました。
キャラクターに全く合ってない、主人公ではなくスタッフに用意された部屋。という感じで萎えます。

イベントCGは当然ながらカワイイ補正が入るものの、別人だろう!?という衝撃的な超絶補正には至らず
目の大きさと鼻・口のアンバランスすぎる絵柄が合わないだけに
2~3枚を除いて、ほとんど特に感想もありませんでした。

【サウンド】
ボーカル曲の3曲を含む、全30曲ある楽曲はプレイ中の感想だと
主人公の武器である思考を象徴した、推理ゲームのようなロジック的でトリック的な曲が多く流れる為
絵柄はともかく、作風にマッチングした雰囲気が出ており、なかなか良い感じです。

OP曲は歌詞もメロディーもシリアス全開ながらも、
「ほんわか」した絵柄と全くマッチングしておらずチグハグすぎる。
どちらかというと、ED曲のほうがストーリー展開とマッチングしていたので、印象的でした。
特にボーカル曲全体に言えることは、歌詞がスゴイ!
プレイ後に見ると、すごい歌詞です。
作品と心情を見事に表現しており、これは唸る。
これがプロの所業なのだと感動します。

しかしながら、作中音楽はパンチ力が足りない・・・あくまで平均以上で、もう一歩足りないという印象が拭えず
オマケモードで一曲ずつ丹念に聴いてみると・・・なるほど単品で聴くとレベルが高い。
エロゲっぽさは十分に出てますし、ジャンルを超えた名曲もありますね!

「CHASER」
レーシングゲームやシューティングゲームのステージ2で使われてそうな疾走感が印象的

「AT THE END OF MYTH」
これぞゲーム音楽!電子音による美しい旋律はスーファミ・PS世代には堪らないビートです
作中で最高に盛り上がるシーンで、最高に盛り上がる楽曲を用意するBGM演出は思い出すと泣ける。
素晴らしい楽曲ながら、慎ましいじゃないですか。最高です。

【キャラクター】
声も見た目も、まんま「BLA○BLUE 」の「ジン・○サラギ」の主人公ですが
最初は大きな野望で世界を敵に回すという、大物臭が漂っていたものの
サブヒロインが攻略対象というストーリー展開もあるせいで、とにかく小物臭が半端ない。

また、戦略家というよりは外交官というポジションになり
イケメンで思考が武器。という最高の設定にも関わらず、スマートに解決するシーンよりも
泥臭い解決が多く、初期と実際の印象が全く違うキャラに仕上がっており残念でした。

ただ才能に頼る人間ではなく、
最終的には努力で掴み取るという応援したくなるキャラクターであることは間違いないので
どのヒロインよりも健気な主人公です。

肝心のヒロインはシナリオゲーとしては珍しく、10人も存在する為
どれかお気に入りのキャラが一人は居るだろうという、数打ちゃ当たる戦法で
どのキャラクターも個性的だし、
イラっとするキャラにも応援したくなる設定や展開が用意されている配慮も十分。

見た目の第一位印象よりもストーリーとテキスト勝負なので、これはこれでギャップが合って
新たな属性が開拓されそうになりました。

その他キャラも空気のキャラが少なく、中でも「そんな装備で大丈夫か?」なんて台詞を言いそうな
見た目と声が全く合ってない先生は、ボイステキストを全部聴きたくなるので面白いです。

【シナリオ】
なるほど・・・このゲーム・・・
ビジネスパーソンなら一度は聞いたことがある、PDCAサイクルで成り立ってます。
Plan(計画)・Do(実施・実行)・Check(点検・評価)・Act(処置・改善)のサイクルで
最初のストーリーは掴みもバッチリで、
今までプレイしたどの作品よりも先のストーリーが超気になりますし
理想の世界を目指す展開が面白く

「起」と「結」は同一で合わせられているものの
3つの学園の3つのストーリーは、どれも多種多様で、環境が変われば「承」・「転」は変わる為
大筋は合わせつつ、それぞれ違ったストーリーは展開が飽きさせない工夫と、
どういった結末を迎えるのか期待したくなる手法で面白い。

多すぎるヒロインも、どのルートを選んでも見せ場があり
絵柄を差し置いても、感情移入するには十分ですし
3つのストーリーをクリアした後に解放される、Trueルートは正に集大成のストーリー展開で
Trueエンドはハッピーエンド派のヒゲトニオでも納得の完結で感動的でした。

少し残念なのは、能力バトルよりもキャラゲーに比重を置いているため
主人公の能力を活かして、意外な攻略法で解決!というバトル要素の展開が少ない為
ご都合主義なストーリー展開が多めで、少し気になりました。

サブヒロインのルートは、ほんとオマケ程度といった感じなので
オマケに入れるべきか、作品に入れるべきか意見が分かれるところだと思います。

【Hシーン】
このゲームはHシーンなくて良いや。
なんて素直な感想で終わらせたくなります・・・というのも
10キャラも居るもんだから、一人に割くボリュームが少なく
お気に入りのキャラが、好みのHシーンじゃなかっただけでオカズ勢のガッカリ感が計り知れない為
正直、書きづらいです。

いちおオカズ勢へのアピールポイントとしては
全14回のHシーンはメインヒロイン2回、サブヒロイン1回と必要最低限な分
各HシーンにイベントCGを3枚用意していますが、一回に凝縮しようとした結果、
その弊害として妙に急いでヤってる。という展開ばかりとなり
お気に入りのキャラがマニアックな体位だったら、すごい残念だと思います。

肢体は問題なく艷やかに描かれてますし、キャラ顔のバランスも多少は緩和されており
個人的な感想としては脚・足フェチ向けの意識があるのかな?というアングルが気になりました。

どうでもいい話ですが
ストリートファイ○ーⅣでサ○ットを使ってると、釣りショットからアパカ迎撃に失敗した場合は
J大Kからのフルコン確定なので、脚には余り良い思い出がありません。
ムエタイ使いなのに意外とリーチが短い技ばかりなので
立ち大Kが本領発揮できない姿勢や小柄なキャラには差し合いも余り得意ではなく
基本的に脚技は恐怖の対象です。

話題を変えたくなるぐらい書きづらいのですが、統括すると・・・
絵柄が好みでもない限り
あわよくばオカズに・・・なんて期待は捨てたほうがいいと思います。

【プレイ中の評価5段階評価】
■■□□□ システム:2
■■□□□ グラフィック:2
■■■□□ サウンド:3
■■■■□ キャラクター:4
■■■■■ シナリオ:5

【クリア後の評価5段階評価】
■■■□□ システム:3
■■■□□ グラフィック:3
■■■■■ サウンド:5
■■■■■ キャラクター:5
■■■■□ シナリオ:4


総評価B
得点数点:80点

【プレイ感想】
一部キャラがH前の風呂上りにリボンを付けてたり
私服でバカでかい花飾り?を付けてるキャラが居たり
初見プレイで誤字が3箇所も見つかったり、意外と粗もありますが

グラフィック・サウンドの外掘は、控えめながらもセンスが光り
キャラクター・シナリオの内堀は、しっかり練りこまれており
ご都合主義や絵柄を差し置いても面白いので、好みと合えば
もっと評価の高い人も居ると思います。

このブランドって、ほんとに2010年クソゲーオブザイヤーinエロゲー板大賞作品を生み出したんですか?

【あとがき】
こういうキャラも楽しめるようになってきました

【OPムービー】



【狙いすぎだろう!】

管理者にだけ表示を許可する