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「穢翼のユースティア」レビュー

最近は過去の記事を見直して、ちょこちょこ編集するのが楽しみの一つです。

基本的には文章の内容までは変えませんが、改めて見直してみると

太字の使い方とか、助詞の選択とか、形容表現を追加してみるとか。

色々な発見があって面白いです。

前置きが長すぎると前回の二の舞になるので、この辺で置いといて・・・

今回は告知通り、新規レビュー記事です。

更に、今回からは前回記事どおりHシーンも取り上げますので

ある意味、ヒゲーム日記の新たな歴史を刻む作品となります。

【第六作目 穢翼のユースティア】
穢翼のユースティア


【予備知識】
友人K情報:食傷気味になると飽きるから、ファンタジー作品やろうぜ。(そろそろ情報も適当になってまいりました)
パッケージ情報:箱の質感がツルツルで良い!中には分厚い設定資料集!こういった拘りは期待できますね。

【作品紹介】
発売日:2011/04/28
ブランド:AUGUST
ジャンル:ADV
原画:べっかんこう
シナリオ:榊原拓・内田ヒロユキ・安西秀明
音楽:Active Planets

【ヒゲトニオの所感的な作品解説】
日本全国の8月生まれを代表する会社名ですね!
自分も8月生まれなので親近感を感じる会社名は、やはり決算時期も8月なのでしょうか
プレイ前から良作の予感を期待させるクオリティーで、品質意識の高さが好印象。

今回はジャンルも「ADV」ということなので、正統派の香りがします。
逆に無骨な印象を感じるのは、既にエロゲジャンルの感覚が麻痺しているのでしょうか。

しかしながら名作を排出するブランドですら、
平気でクソゲーも排出する修羅の国では、一つの油断が命取りです。
プレイする前から既に戦いは始まっている!

【ストーリー】
舞台は、世界崩壊の際に聖女の祈りで天空に浮いた都市 『ノーヴァス・アイテル』。
全ての民は敬虔な信徒であり、貴族や聖職者を中心とした富裕層に一般の民衆、

そして “牢獄” と呼ばれる隔離された最下層には、
娼館街とそれを取り巻くスラムという都市の澱が溜まっている。

今までにないシリアスな作風と世界観の中で描かれる物語は、
“牢獄” に住む、殺しを生業としていた主人公が、
背中に羽が生える謎の病気・羽化病にかかった少女と出会うことにより始まる。

暗く閉ざされた世界で彼らはどのような生活を送り、そして何を成すのか。
すべては神の気まぐれなのか…それとも……

【ヒゲトニオの所感的なストーリー解説】
ふむふむ・・・3階層で構成される空中都市が舞台と・・・
なんだか「エンド オブ エタニティ」のバーゼルみたいな世界ですね。

それにしても、「空中都市」 「牢獄」 「主人公が暗殺者?」 「羽が生えたヒロイン」
ファンタジー要素が山盛りで、ついていけるか不安になるなぁ・・・

現実から離れた世界観での説明や描写等は、
発想が貧困なヒゲトニオとしては、それだけ文章を脳内でイメージ図として表現出来ないので
そういったプレイヤーに理解させることが出来るテキストなのかが心配です。

6大要素解説

【システム】
選択肢を選ぶ、吹き出し形式の純粋なAVGです。

プレイ環境も、画面設定・音量設定は当然のように完備で、細かい機能も充実しており
曲名表示・各キャラボイスカット・各ボタンのショートカット機能の配置・フォント設定・ウインドウ透過率
ランチャー感度・Hシーンのウインドウ縮小等・・・
素人には用途と活用方法が分からないほど、これでもかというぐらいユーザーライクですが

なんだESCキー機能のスクランブルって?
押せばグレートマジンガーがダッシュしてくれるのか?というわけでもなく
実家プレイヤーの隠蔽機能らしいです。
こんな機能は要らないけど、↓キーで文字送りが出来たのは、便利で快適でした。

CGシーン回想は、背景やサブキャラを含めた立ち絵が用意されているという充実内容で
Hシーンの回想もあるものの、通常パートの回想は存在しません。

特筆内容は、クリア後のオマケモードに全17話の後日談やショートコントが含まれているという超ボリューム!
未だプレイしたことないけど、FDの内容を更に凝縮したら、こんな感じになるのかな?

【グラフィック】
まず背景のクオリティーが、とにかく凄い!
それが作品で活かされる展開では背景の存在感が圧倒的でした。
凄いぞAUGUST!

キャラクターの体格は比較的リアルだけど、顔立ちが全体的に幼すぎる絵柄のせいか
少女や幼女ばかりに見えて、魅力的な大人の女性が非常に少ない。

化物やオッサンも基本的には凄く上手くて、流石プロなんですが、
悪者オッサンキャラなのに、顔つきと目が綺麗すぎるキャラが存在したり
万人受けするようで、実は個性が強い、非常に特徴的なデザインです。

個人的に一番気になったのが、イベントCGの全てにおいて緊張感が無い!!!
一枚絵はクオリティーも高く、非常に映えるのですが、シリアスな作風に全く合わない。
静止画として見ると凄いけど、生き物としての息遣いが伝わらず、
年下キャラばかりの「ほのぼの」系作品で真価が発揮されるキャラ絵だなぁ・・・という印象でした。

後、勘違いではないと思うのですが、女性キャラの顔が全員一緒に見える・・・
これなら未だアイドルグループの方が覚えられるぞ!?

【サウンド】
幻想的で荘厳な曲調は、クラシカルで良い感じ。
特にこれだ!という曲はありませんでしたが、作品を彩る雰囲気を十二分に醸し出しており
裏方に徹する役割分担が、とても良い!
エロゲも音楽のレベル高いなぁ~と思わせる楽曲ですね!

【キャラクター】
この作品のテーマである、不条理・理不尽・運命・人情に立ち向かう、
実に様々な、立場や環境を用意されたキャラクターが
葛藤・困難を乗り越えていく成長劇は、とても感動的でした

常人では想像できないような苦労を経験してきたキャラクター達だからこそ
言葉にも重みがあり、説得力があり、逞しく培われてきた価値観は素晴らしいです。
作中ではメッセージ性の強い、印象的な台詞も数多くありました。

これで外見が幼く見えなけりゃなぁ・・・もったいない

【シナリオ】
王道にして超正統派!
良質なストーリーを贅沢に一本に纏めました。という内容で
王道ってことは展開も予想できるんでしょ?と思いきや
そんなもんは魅せ方次第だと、良い意味で裏切られました。

設定こそファンタジー要素が全開なのに、キャラの生活感はリアルで、ストーリー展開も設定に忠実で
ぶっ飛び設定や展開も少しはありますが、そこまで乱発されずプレイヤーを置いてけぼりにさせません。

一本の長い共通ルートに各ヒロインが関わり、上手く融合させている分、かなり長く感じますが、
各チャプターの大筋を解決させつつも、あざとく徐々に真相に近づいていく手法は見事で
オマケモードも考慮すると、ボリュームも申し分ないと思います。

テキストの粗が少し気になりましたが、粗探ししなけりゃ然程問題ないです。

【Hシーン】
各ルート分岐後は約2回のHシーンで即EDという流れで良心的ー^^と思いきや
オマケモードの17話中13話がHシーンという充実ぶりorz
あらゆる意味でやりすぎだろう・・・

肝心の中身は、テキストと声優はノリノリなのに
イベントCGが2枚しか用意されていない為、テキスト描写に追いついておらず、
スタッフの温度差を感じる内容でした。

後、絵柄のせいかロリコン気質が強いし、首から下はリアルなのに、顔がシュールなので、
例えるならZZガンダムで登場した、Zザクのような印象でした。
別にZザクがZZザクやザクF91になったところで・・・

目を瞑った表情が「ほっこり」しているというか「ほのぼの」しているので
メインヒロインのキス顔とか最早ギャグです。
絶頂シーンとか、どのキャラも毎回マヌケ顔でした。

ヒゲトニオが汚れすぎてるだけなんでしょうか・・・
こんなギャグみたいなHシーンは沢山いらねーだろ。と思いつつも
好みが分かれるだけで、好きな人からすれば嬉しいファンサービスの一つと思うと
水泳選手だって「何も言えねえ」


【プレイ中の5段階評価】
■■■■■ システム:5
■■■■□ グラフィック:4
■■■■□ サウンド:4
■■□□□ キャラクター:2
■■■□□ シナリオ:3

【クリア後の5段階評価】
■■■■■ システム:5
■■■■□ グラフィック:4
■■■■□ サウンド:4
■■■■□ キャラクター:4
■■■■■ シナリオ:5


総評価A
得点数点:90点

【プレイ感想】
天才タイプではなく秀才タイプの作品で
物珍しい評価ではなく、積み重ねてきた名作という超優等生な作品です。
これも世間の評価が高そうだなぁ・・・

最後のチャプターは賛否両論ありそうですが
全体的なクオリティーの高さを考慮すると、良作以上は間違いないです。
最後は勢いで全部やっちゃいましょう。

トゥルーエンド派◎
ハッピーエンド派△
こんな感じです。

【あとがき】
書き出して4時間か・・・
個人的には「ダメ恋」の方が面白かったけど、作品のクオリティーは完全にこちらが上。
真面目すぎる制作スタッフの真摯さは、レビューでも余り茶化せず圧倒されましたねぇ~・・・
作品に対して言えることは・・・
「ラスボスは鬼畜ブランドBlack Cycには入社できそうにない。」

【OPムービー】

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